社会福祉法人 砂原母の会が運営する「そあ季の花保育園」。ギリシャ語で「種蒔く人〈SOWER〉」という意味を持つこの保育園には、“子育て支援の種を蒔くことで、子どもたちの未来を大きく育てていきたい”という願いがこめられています。
今案件は、土地を貸借する練馬区へのプロポーザルから参加。2013年3月に竣工し、同年4月に開園しました。
- 地域に愛される保育園を目指して
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保育園はこどもたちの騒ぐ声などから、ご近所とのトラブルを招くリスクがある施設です。そのため、敷地内に自主管理の歩道を設けることで、交通量の多い接道部を近隣の方も安全に通行できるようにしたことや、園内には自然を取り入れ、住宅地に溶け込むデザインを行うなどの工夫を設計プランに取り入れました。
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保育園は同じ園はないと言えるほど、運営される法人や地域性によって設計やデザインが異なるものです。だからこそ、担当者様と打ち合わせを重ねながら、ひとつひとつの設計を進めていき、工事を経て、保育園が竣工したときは感慨深いものです。そあ季の花保育園では、竣工式に来られていた別法人の方からご評価いただき、新しい依頼をいただけたことはうれしい出来事でした。
竣工3年目の今(2015年)では写真にある道路側ルーバーや、園庭の東屋などが、造園設計により新たに造られ、竣工当時と比べとても彩り豊かになっています。
子どもたちの昼間の家としての保育園を建てたい、という想いからできた建物です。女性ならではの細やかな心遣いと遊び心のある、子どもにも大人にも優しい設計です。開設当初は、落ち着いた配色の建物なので「なんの建物ですか」と尋ねられたこともありましたが、今は子どもたちのカラフルな色がちりばめられています。
発注者 | 社会福祉法人 砂原母の会 |
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所在地 | 東京都練馬区 |
敷地面積 | 1724.94m² | 構造 | RC造 |
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建築面積 | 704.63m² | 階数・高さ | 2F 7.45m |
延床面積 | 991.1m² | 保育園定員 | 120(0〜5歳)名 |